なぁ、カスタムをしようじゃないか!!(モトモト ライター:ナンディ小菅さん風)(笑)Vol.1-4 モンキー ST-1カム編
Vol.1-4 モンキー ST-1カム編
こんにちは。
営業/井藤です。
今日も二本目はじまります~!
先週まででカムを外すとこまで行きましたので、本日はいよいよ組み立てになります
最後にちょっと難しいことをしますが付いてきて下さいねm(_ _)m
まずカムを洗浄します。(新品の場合でもヨシムラでは洗浄して使用しています。)
洗浄後、ベアリングの動きがおかしくないか(ごみ詰まりして動きが渋くなっていないか)を
確認します。おかしかった場合はまた洗浄します。
両方のカム山(一周全て)にモリブデンオイル(モリブデングリスとオイルを1:1で混合したもの)
を塗ります。このグリスは面圧性が高く(圧力が掛かる部分に強く)初期なじみさせる
効力があります。
カムシャフトを挿入します。
ノックピンをカムに取り付けます。
(エンジン内部に落とさないように気を付けて下さい。昔、内部に落とした時は大変でした・・・)
ローターの「T」マークをクランクケースの切りかき(矢印部分)に合わせます。
この時、カムチェーン軽く引っ張っておかないとエンジン内部でチェーンが噛み込んでしまいます。
カムチェーンをヘッド内部のこの部分に掛けておくとカムスプロケットが入りやすくなります。
カムスプロケットマークが切りかき部分に来るようにスプロケットを取り付けます。
ローターの「T」マークが矢印の部分に合っている状態でカムスプロケットマークをヘッド上部
(フロント方向)の切りかき(指部分)に合わせます。
ずれている場合はカムチェーンをカムスプロケットより外してずれを調節します。
真横からしっかりと確認してカムスプロケットマークを合わせて下さい。
今回はノーマルピストン+ノーマルシリンダーの状態に組み込むので、88ccボアアップキットの
時よりピストンとエキゾーストバルブの距離が狭くなる組み合わせになります。
(ピストンバルブクリアランス、略して「PV」というとプロっぽくなります(笑))
本来なら こちらの ページに載っているバルブタイミングの測定が必要になります。
ですが、結構難易度が高くなってしまいますので下記の組み方を行って下さい。
(下記組み方を行うことにより、安全率が上がります。)
まずカムスプロケットボルトを仮締め(ボルトが軽く止まった所から半回転ぐらい戻した状態に)します。
ダミーの穴(カム軽量化のために開けた穴)と間違えないように気を付けて下さい
カムスプロケットマークを上記写真ぐらいの位置まで持ってきます。
ローターを手で固定しつつ、
マイナスドライバーでロッカーアームを持ち上げます。
(ロッカーアームがバルブを抑えていリフトしている状態になっています。)
先程の状態よりローターをずっと固定したままでカムスプロケットボルトをトルクレンチを使い
「9N・m(0.9kg・f)」で固定します。
この作業はカムスプロケットとカムスプロケットボルトの小さな「ガタ」
この状態でカムスプロケットを組むことによりカムが回るタイミングが少し遅れてくれるので、
エキゾースト側の「PV」が大きくなります。
これで一安心です。
う~ん。今回は難しい話になってしまいましたね。
今回のカムを組む一つのキーポイントなのできっちり頑張って下さい!
次週はまだ簡単?だと思います。
それでは次週もカスタムしようじゃないか☆
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なぁ、カスタムをしようじゃないか!!(モトモト ライター:ナンディ小菅さん風)(笑)Vol.2-1 モンキー テンショナー編
なぁ、カスタムをしようじゃないか!!(モトモト ライター:ナンディ小菅さん風)(笑)Vol.2-2 モンキー テンショナー編
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